福岡県小学校長会・教頭会

校長会設立:昭和21年1月26日(平成29年度校長会員数:724名)
福岡市中央区天神4丁目8-10 都久志会館5階
TEL
092-739-3016
FAX
092-739-3006

事務局

校長会活動方針

平成29年度 福岡県小学校長会活動方針

 福岡県小学校長会は,昭和21年1月19日の創立以来70数年にわたり,福岡県全域の小学校教育をリードしてきた。現在も729名の会員を擁し,学校経営及び研究活動の充実,「生きる力」を育む教育課程の編成・実施・評価・改善,教職員の資質・能力の向上,教職員の処遇改善,そしてこれらの実現を図るための校長会組織の活性化と活動の充実に日々取り組んでいるところである。本年度は,福岡県から福岡・北九州両政令市への権限(税源)移譲が行われる年であり,校長会の活動にも少なからず影響が及ぶことが考えられる。こうした状況に対応していくために,現在は福岡県小学校長会組織とその運営の在り方について検討する特別委員会「未来構想委員会~インスパイア福岡~」を立ち上げて協議を行っている。未来構想委員会の活動予定として,本年度中に改革案が郡市会長会(総会に代わる決議機関)に提案し,平成30年度の試行期間を経てさらなる検討を加えた上で,平成31年度に新体制でスタートできるよう協議や調整を進めているところである。
 なお,本年度は,県校長会組織及び運営の見直し協議と併せて様々な課題への取組も待ったなしの状況である。まず,新学習指導要領へ対応しなければならない。本年度は,完全実施(平成32年度)に向けて,周知・徹底を図る年となる。そのため,各学校では,校長のリーダーシップのもと,改訂の趣旨やポイント,さらに内容についての研修会を開催,あるいは予定されていると聞いている。本校長会でも,調査研究部を中心に新学習指導要領の周知・徹底を図る取組を進め,県内各小学校の新学習指導要領への対応に資することができるよう取組を進めていく。
 次に挙げられるのが,人材育成に関わる課題である。教員の大量退職時代を迎え,県域だけでなく政令市においても,当初の予定より新規採用者数を増やしてきている。長年の夢を叶え,期待を胸に学校現場に入って来た若い教師が,充実感と達成感をもって教育活動に取り組むことができるように,効果的な人材育成システムの確立とタイムリーな支援が求められている。県校長会としても,主催研修の内容に人材育成の観点を入れてこの課題に取り組んでいく予定である。
 また,社会の変化に伴う新たな教育課題に対応するために必要な教育環境の整備や教職員定数の改善,定数欠や病気休暇代替講師の早期配置など,対策部を中心に取り組んできた教育行政への要望・提言活動もさらに推進していかなければならない。これら,山積する諸課題に対応するために,県校長会では,本部事務局を中心に県下8地区及び,対策部,調査研究部,広報部,生徒指導委員会の連携を図り,会員相互の情報交換や関係機関への働きかけに努め実りある活動を展開していく。
 さらに,県中学校長会や県公立小学校教頭会はもとより,研究活動の充実を図るために九州教育経営学会(露口健司会長:愛媛大学大学院教授)など,大学等の研究者との連携も進めていく。
以上のことを踏まえ,本年度は次の活動を重点として推進する。

  • 小学校教育における豊かな社会力を身につけた子どもの姿を具体化させ,実践を通した県下全校長のリーダーシップと指導性の向上を図る。
  • 各会議や本会ホームページを活用して,各郡市校長会の成果や課題等の情報交流を促進するとともに各地区研究大会への参加を通した会員間の連携力と県小学校長会への凝集度を高める。
  1. 学校経営の充実
    (1) 校長自ら研鑽に努め,経営上の課題を明確にした確固たる経営方針を作成し,創意ある教育の実現を図る中で「生きる力」と「豊かな社会力を身に付けた子どもの育成」を目指し,信頼される学校経営の充実に励む。
    (2) 教職員の意識改革に働きかける校内組織編成と社会状況の変化や自然災害に対応する危機管理体制を確立することにより,安全・安心で活力ある学校経営を推進する。
    (3) 管理職の大量退職に際し,実践蓄積された経営施策の継承充実と,学校課題解決を図る経営構想の創造を推進する。


  2. 研究活動の充実
    (1) 校長が実践を通して,研究主題「豊かな社会力を身に付けた子どもを育て,信頼に応える学校をつくる校長の理念と指導性」について追究し,小学校教育の質的改善を推進する。
    (2) 全連小研究主題「新たな知を拓き,人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す小学校教育の推進」をふまえ,九小協総体で,豊かな社会力の育成にかかる実践検証を推進する。
    (3) 次新学習指導要領の目標に沿った教育課程や指導方法の事前研究を図り,PDCAサイクルに沿った教育改革実施評価,教職員の人材育成(経年調査)に関する調査研究を行い,学力向上に期する。
    (4) 自国の文化や他国の文化への理解を深め,知識基盤社会を主体的に生きる子どもを育てる国際理解教育を推進する。
    (5) 家庭・地域社会・関係機関等と連携し,望ましい人間関係づくりや規範意識を育む生徒指導を推進する。
    (6) 教科等研究会の組織・運営の適正化を進めるとともに,特別支援教育や外国語活動に係る組織への支援を検討する。


  3. 「生きる力」を育む教育課程の編成・実施・評価・改善
    (1) 「生きる力」と「豊かな社会力」の育成を目指して,基礎的・基本的な知識・技能を習得させ,これらを活用して課題を解決できる思考力・判断力・表現力の育成を図る創意ある教育課程の編成・実施・評価・改善に努める。
    (2) 言語活動や体験活動等を通して,豊かな心を育む道徳教育の充実・改善を図り,心の教育を推進するとともに,人権教育の視点に立って,いじめ,不登校等の諸課題の解決を図り,児童の自己実現を目指す教育の推進に努める。


  4. 教職員の資質・能力の向上
     明確な人材育成方針の下に,教職員が専門職としての誇りと使命感をもち,教科指導,生徒指導,学級経営等について実践的指導力を高め,資質・能力の向上を図る研修等を企画し実施する。

  5. 教職員の処遇改善
    (1) 子どもと向き合う時間の確保や特別支援教育の充実などの教育諸条件整備や,義務教育費国庫負担制度及び「義務教育諸学校の教育職員の人材確保に関する特別措置法」の堅持と,管理職を含む教職員の職責に相応する適正な処遇について,国・県との密接な情報交換ならびに要望・提言活動を行う。
    (2) 教頭未配置校の実態調査結果をふまえ教頭全校配置に向けて,県及び各地教委へ要望・提言活動を行う。また副校長や主幹教諭,指導教諭の配置による学校運営体制のさらなる組織的充実を図る。


  6. 福岡県小学校長会組織の活性化と活動の充実
     中・長期ビジョンのもと,県校長会の課題分析力,解決への追究力と発信力とにより会員の組織凝集力を高め,県校長会事務局・各地区・各郡市小学校長会の連携を一層密にする。併せて,関係諸機関・他団体とも連携し,福岡県小学校教育の充実・発展に努める。また,熊本地震の被災地校長会の現状を認識し,息の長い支援に努める。